2020年12月21日

市民後見人養成講座5日目

令和2年12月19日は、2020年最後の市民後見人養成講座となりました。
コロナ禍で対応を苦慮しながらも、開催受付時に検温と手指消毒、マスクの着用。常に換気とソーシャルディスタンスを心がけ、講師や受講者には少し寒い思いもさせながらの開催となりました。ようやく市民後見人養成講座の折り返し地点を過ぎることができました。
20201219_094331.jpg
工藤は、3階の事務所からZOOMを利用して講義の様子を視聴していました。

 今回の5日目は、成年後見制度の支援の対象者(本人理解)理解を促すことを目的に、高齢者分野をとりあげました。午前中は、豊川市介護高齢課の柿田真宏氏と橋本祥子氏を講師に迎え、認知症サポーター養成講座を実施しました。
image_6483441 (11).JPG
 本当は1時間30分の講座なのですが、午前中の時間をめいっぱい活用していただきました。
 誰もが罹患する可能性のある「認知症」。その基本的な知識をもち、ご本人の状況に合わせた、接し方を知ることはとても大事で、そうした認知症のある方を地域で支える仕組みがとても大切だな。と感じました。合わせて、地域の支え合いだけで解決できそうな問題とそうでない問題についてはきちんと整理をして、成年後見制度を利用するとか、日常生活自立支援事業を利用するなどのスキーム作りが必要と思いました。
20201219_114141.jpg
 認知症サポーター養成講座修了者さんには、オレンジリングが配布されるのですが、過去に修了されており既にお持ちの方は配布できないとのこと。
20201219_114404.jpg
なんとなく少しデザインが可愛らしくなったかな。

 昼食後は、よしおか国際福祉研究所所長、東京福祉大学通信教育部及び一般財団法人日本総合研究所社会福祉士養成所で講師等されている吉岡英雄氏に講師をお願いし、高齢者に係る法制度の理解をテーマにたっぷり2時間ご講義をいただきました。
20201219_130116.jpg
 高齢者福祉施策だけではなく、「福祉」全般と高齢者福祉に関係するところを、戦後の日本における福祉の移り変わり、措置制度から契約利用制度への変遷及び社会福祉構造改革の実態等の説明をいただきました。
image_123923953 (6).JPG
 介護保険が社会福祉基礎構造改革に示された改革の方向性等を具現化したもののひとつとの説明に頷きながら、改革の方向性に示されている「福祉の文化の創造(社会福祉に対する住民の積極的かつ主体的な参加を通じて、福祉に対する関心と理解を深めることにより、自助、共助、公助があいまって、地域に根ざしたそれぞれに個性ある福祉の文化を創造する。」は、「市民後見人」のことでは?という問いかけにも頷いてしまいました。
20201219_145429.jpg
 テーマが「高齢者に係わる法制度の理解」だったので、ともすると昼食後の一番辛い時間(講師にとっても、受講者にとっても)になるかと思いきや、受講者を飽きさせることなく、2時間があっという間に過ぎてしまった。との感想があるほど、惹きつけられる講義でした。
 15分の休憩後、フィードバックタイムDとして、私の進行で(ほとんど発表者に委ねましたが…。)成年後見制度の理解を深めることを目的に、実際に当法人で市民後見人として活動、活躍いただいている古川伸氏(当法人理事)より、後見活動の具体的内容のご講義をいただきました。
20201219_151506.jpg
当法人の会報第21号第52号で紹介している知的障がいのある被補助人さんが大リーグ観戦のために渡米旅行をしたこと。今年は、古川さんがご本人と相談しながら、大リーグの観戦を計画しいろいろ手配をすすめたがコロナ禍でできなかったこと。のお話を伺いました。
image_6483441 (12).JPG
アパートで一人暮らしをはじめた知的障がいのある被後見人さんに対しては、面談の度に、自家野菜を届けて、ご本人の食事(自炊)のレパートリーが増えたこと。帰省の際には、バスの乗り方、タクシーの手配の仕方などを一緒になって帰省の手続を勉強し、一人で帰省ができるようになったこと等を報告されました。
いずれの報告も「本人がしたいこと」を支援者がきちんと読み取りながら、コミュニケーションを大切にしながら日々の支援の様子が大変よくわかりました。

講師の快諾いただいたみなさま。受講者のみなさまの協力によって、なんとか第5日目を修了することができました。2021年7月までこの講座は計画しています。どうぞ、宜しくお願いします。
 




posted by 事務局長 at 15:57| Comment(0) | 日記

2020年11月30日

市民後見人養成講座4日目

「いい風呂の日(11月26日)」は過ぎ、11月も月末の土曜日の11月28日。風が冷たく師走がすぐそこに迫っているなぁと感じながら、本日から「実務研修」としての市民後見人養成講座を1日開講しました。
 講義はほぼ1日「民法」の湯船にどっぷりとつかっていただきました。午前中「民法の基礎知識T」として、総則、財産法について。午後より「民法の基礎知識U」として、家族法、相続、その他の講義でした。
image_6483441 (9).JPG
 講師は、当法人の副代表理事でもある齋藤尚弁護士にお願いしました。齋藤先生が使用なさっていた資料のレジュメと今回の講座で活用しているテキスト「公益社団法人 成年後見センター・リーガルサポート編 市民後見人養成講座 1 第3版」及びホワイトボードをフル活用して、時折、受講者に質問や確認を投げかけながらのとても丁寧な講座でした。
20201128_145755.jpg
 齋藤先生には9時30分から15時までと本当に長丁場な講義でしたが、講義終了後も熱心な受講者の質問に個別対応をしていただきました。
 ちなみに、午前中の私は、1階の会場に置いた自分のPCをZOOM接続し事務所のPCと結んで講義を事務所(研修会場の3階)から聴いてみました。さすがにホワイトボードの文字を見ることは難しかったのですが齋藤先生の声はよく聞こえました。ZOOMについては、ミーティングや理事会を手前でいろいろ試行錯誤中、勉強中です。コロナの拡がりが進んでいますが、十分な感染防止の手配をしつつ、講座が途切れることなく運営できるようすすめていきたいと思います。
20201128_153900.jpg
 15時15分からは、フィードバックタイムCとして、私の進行で成年後見制度の理解を深めることを目的に「成年後見制度の利用を始めましたA」のグループワークを行いました。今回まで、権利擁護支援の入口として、ご本人がどんなことに困っているのか?を見極めて、「支え合いで解決できそうなこと。」、「支え合いだけでは解決ができないこと。」と「解決するとしたら、どのような手立てが必要なのか?」をグループワークで検討してきました。
20201128_153827.jpg
 同じグループメンバーで3回目のグループワークとなり、今回は、いよいよ成年後見人が就任したということで、自分がその成年後見人さんだったら、ご本人にどのような支援ができるか(身上保護・財産管理)について検討してもらいました。どのグループも顔見知りになりつつあり、とてもいい雰囲気でした。
image_6483441 (8).JPG
 次回のこのフィードバックタイムには当法人で実際に活動いただいている市民後見人の方の活動発表と質疑応答を企画しています。
posted by 事務局長 at 12:06| Comment(0) | 日記

2020年11月12日

市民後見人養成研修3日目

市民後見人養成研修3日目
小雨が降りだし、肌寒い中、会場もいつもとは違う、豊川市文化会館中会議室で、第3回目の市民後見人養成講座を開催しました。
20201107_124401.jpg

午前中は、豊川市社会福祉協議会 豊川市成年後見支援センター所長の柘植仁美氏より、日常生活自立支援事業について、成年後見制度との制度上の比較や実際の事例を通しながら権利擁護支援について大変わかりやすく講義をいただきました。
3日目柘植さん.jpg

講義と合わせて「権利擁護で暮らしを支えるpartUー権利擁護支援センターのある町ー」の視聴をしました。日常生活自立支援事業も成年後見制度もご本人の生活を支援する道具の一つという感覚を大切にしたいと感じました。
3日目VTR.jpg
本日は会場が違うため、少し(15分ぐらい)長めの昼食タイムを設定したためか、ランチされる受講者が多くみえましたが、時間にはすべての受講者がそろいました。

午後の講義は、「対人援助の基礎」と題して、対人援助の基本と生活支援について愛知県社会福祉士会愛知ぱあとなあセンター成年後見研修委員会担当理事の纐纈光幸氏より講義をいただきました。
3日目纐纈さん.jpg
講義の前半は成年後見制度の特色や意思決定支援の必要性と重要性についての基本姿勢を後見人として、ケアマネジャーとしての体験談等の具体的な事例をとおして大変わかりやすい講義をいただきました。後半は対人援助の基本として、面接時の態度と姿勢及び面接を展開する技法を経験談を交えながら説明いただき、対人援助の技術として「バイステックの7原則」について原則論にとどまらず、ロールプレイをとおして実際に被後見人役は「安心できたか?」「受けてもらえたか?」「母親に会いたいという思いを実現させてもらえたか?」。後見人役としては、「〇〇だから・・」「自分の価値観の押し付けになっていないか?」という視点に陥っていないか確認ができました。
20201107_142822.jpg
フィードバックタイムBは、タイトルテーマを成年後見制度の利用を始めました@−成年後見制度の理解を深める−としました。前回の権利擁護支援の必要性で明らかになったニーズを再確認したうえで、本人情報シート(事例シート)から本人のおかれてる状況と本人の意思を読み解きながら解決する方法をグループで検討してもらいました。
3日目工藤.jpg
親族の支援があればなんとかなる?親族の思いと本人の思いは同じ?そもそも「権利擁護支援」って?事例シートで本人ができていること、していることを大切にしながら解決方法を模索されるなど、いろんな視点で検討がされていました。自由な雰囲気でいろんな意見をだしすあうことができてよかったなと思います。
次回の予告。いよいよ成年後見人が就任します。講義などで学びながら、さらにその理解が深まるような時間をつくれたらと思います。
posted by 事務局長 at 18:38| Comment(0) | 日記