甲子園も決勝戦。暑い夏が続いていますが、夏の初めにスタートした、新城市市民後見人養成講座の基礎研修も最終日を迎えました。本日は、受講者11名、聴講者1名、新城市権利擁護支援センタースタッフ2名、東三河後見センタースタッフ2名、15名での講座になりました。
午前中の科目G「対人援助の基本」の講師は社会福祉士の纐纈光幸さんです。纐纈さんは個人ケアマネとあわせてご自身も後見人等として活躍されており、愛知ぱあとなあの事業部長をされていた専門職としての視点も盛り込み、10時から12時までご自身の経験談も語っていただきながら具体的にご講義をいただきました。
前半は、成年後見制度の特色と対人援助の基本的な視点や枠組みについて、後見人等としての基本姿勢について「自己決定・意思決定」をキーワードにお話を伺いました。
後半は、「バイスティックの7原則」を解説しながら、面談、面接でのコミュニケーションの取り方、コミュニケーションの技法について学びました。
最後に、事例をもとに、3人(被保佐人役、保佐人役、観察者)で、場面を設定して面談のロールプレイングをしました。どのような人に対しても絶対にうまくいく対人援助の方法はないこと。後見人等が被後見人(本人)のことをよく理解し、本人に寄り添い、本人のことを思って丁寧な働きかけが本当に大切だなと感じました。
1時間のお昼休憩の後、午後の講義です。
科目Hでは、社会福祉法人新城市社会福祉協議会 相談支援課の秋野美紀子さんより「日常生活自立支援事業」について13時から14時の1時間のご講義をいただきました。
「日常生活自立支援事業」がどのような内容な事業なのか?制度の概要やその利用対象者について。この事業の具体的なサービス内容について、スライドと愛知県社会福祉協議会のパンフレットをもとに丁寧に解説されました。
また、「日常生活自立支援事業」と「成年後見制度」の違い。支援内容の違いについて、成年後見制度との比較をすることで、前回までの講義の復習とあわせて、受講者の方へ確認をしてもらいました。さらに、生活支援員さんの活動の様子をスライドで紹介され、養成講座終了後の活躍の場である「日常生活自立支援事業の関わり方」が具体的にイメージできました。
最後に、実際に日常生活自立支援事業を利用されているご本人や本人を取り囲む人との関わりについて、現場でもどのように対応するか、悩みながら、試行錯誤されている様子もお伝えくださいました。
基礎研修の3日目は、毎回(このカリキュラムで養成講座を実施し始めて5回目?)科目時間が不規則になっていますが、本日の最後の科目Iは社会保障関係として「生活保護制度」を中心に、社会福祉士の柴田圭吾さんに14時10分から15時20分まで(実際は20分ほど延長いただきました。)ご講義をいただきました。柴田さんは現在、相談支援事業所アイリスを経営されていますが、それまでは、行政職員として生活保護行政関係に長年従事されており、毎回、この講座をお願いし、興味深いお話しを伺っています。
今回も、ご講義の直前まで資料の手直しをいただいたり、出講いただく際に、お車にトラブルがあったこと等。受講者が飽くことなく、途中で質問があったりと、アットホームな空気が流れた時間でした。
最初に、社会保障制度について概観した後、生活保護制度の歴史、生活保護の申請のフローについて解説されました。生活保護法の基本原理と基本原則では「暴力団が申請にしたとき」等、あまり窺い知ることができないようなことも、経験などをベースにお話を伺うことができました。また、ご自身で「新城市の生活保護受給状況」もお調べになり、地域ごとや利用者の様子によって生活保護の状況や受止め方も違うこと等も解説くださいました。
資料の最後にある、「生活保護Q&A」は支援していく中でとても参考になるなと感じました。
20分ほど延長いただきましたが、無事、本日予定していた科目はすべて終了しました。残りの15分程度で、9月から12月まで続く実務研修の説明と基礎研修のアンケートで締めくくりました。
3日間の基礎研修でご協力くださいました講師のみなさま、運営にご協力いただいた関係者のみなさまありがとうございました。受講者のみなさま体調管理にお気をつけて実務研修も宜しくおねがいします。