8月24日(土) 新城市社会福祉協議会にて令和6年度新城市市民後見人養成講座の基礎研修の3日目を開催しました。7月20日(土)より開講しましたが、本日が基礎研修としては最終日となりました。
受講者は1名少なくなりましたが、8名の方が受講しました。

午前中は、科目G対人援助の基本を愛知県社会福祉士会理事でぱあとなあの利用促進委員会等を担当されている、近藤芳江さんに講義をいただきました。前半は意思決定支援も踏まえながら、対人支援のポイントをわかりやすく教えてくださいました。

休憩前に個人ワークをしたのち、休憩後、面接技術の講義、その技法を意識しながら、先の個人ワークで記載した、「自分の生きがい」について話し合うペアトークへ。とてもいい雰囲気でした。

時間を忘れてペアトークが進みそうでしたが、『話をする役割の方が”聴いてもらえたか?”と感じられたかどうか』の近藤さんの問いかけに、コミュニケーションをとる際に大切にしなければいけない視点だなと思いました。

昼食の後は、科目H「日常生活自立支援事業について」を新城市社会福祉協議会 相談支援課 秋野美紀子さんより、日常生活自立支援事業の概要について講義いただきました。午後からの講義ということで、当日、配布資料とともにテキストとして活用している「市民後見人養成講座」公社)成年後見センター・リーガルサポート編の該当箇所を受講者さんに音読いただいて理解を深めました。

また、概要だけでなく、生活支援員さんの活動の様子をわかりやすく写真でまとめられて受講者の皆さんも活躍の場としての日常生活自立支援事業をイメージできたかと思います。

最後に、日常生活自立支援事業の利用者さんとの関わりの中で、実際に専門員さんが悩んでいるケースを題材に、事例検討のグループワークを行いました。午前中のペアとトークとは違った盛り上がりと、正解がない対応方法についてグループワークを通して、チームで考えてみる、一人で抱え込まないことを体現できたのではと感じました。

科目の調整上、基礎研修の最終日(第3回目)は3科目になっています。第2回までは、午前、午後に1科目、午後の科目後の1時間程度をフィードバックタイムとしていました。最終日の最終科目は科目I「社会保障制度 生活保護制度を中心に」というテーマで、社会福祉士の一般社団法人 ONE 代表理事 柴田 圭吾さんに1時間10分という講義時間にご自身の実践経験を踏まえながら、理解することが難しい生活保護制度の概要を歴史から、原理・原則の中から、実際の状況から、新城市の実情もお話しいただき、「あっ」という間の講義時間でした。

制度の話とは別で、ご自身の実践のなかから「人の話を聴く」ことが重要であることに触れられ、基礎研修最終日の最後の科目で、対人支援者として大切な視点も窺い知ることができたかなと思います。

本日のフィードバックタイムは、9月7日開講する、実務研修の案内と基礎研修のアンケートをもって終了しました。受講者のみなさま、基礎研修でお世話になりました講師、スタッフのみなさまありがとうございました。