
令和元年12月2日(月)14時から16時、豊川商工会議所第1、第2会議室にて、平成31年度 豊川市市民協働推進事業 補助金事業として、認定NPO法人東三河後見センターと社会福祉法人美竹会が協働して事業を進めている、『権利擁護支援(成年後見制度)の普及・啓発と多職種連携によるネットワーク構築プロジェクト事業』の最後の催しとなる、第2回成年後見学習会を開催しました。天候がよくありませんでしたが、39名の参加がありました。
最後の催しとなりましたので、最初に社会福祉法人 美竹会の天野さんより開講の挨拶をいただきました。

もっともっとこの制度のことが知れ渡るよう努力をしていくことの必要性を述べていただきました。

今回は、第1回学習会で権利擁護支援の必要性について検討したのち、成年後見制度を利用することになったというストーリに基づき、対象のAさんには成年後見人が就任したということからスタートしました。さて、成年後見人って何者?「身上保護?」、「財産管理?」どんな支援を受けることができるのでしょか?ということをテーマに、実際に活動している、市民後見人の活動事例などを紹介し、

(事例の紹介 市民後見人の古川さん)
実際の活動内容について、6グループに分かれてグループワークを中心に皆さんといっしょに考えて見ました。どのグループも、具体的な話、意見の交流ができたようです。

第2回学習会のアンケート以下に報告します。※26名回答/29名回収
(1)あなた自身について(いずれか1つを選択してチェックしてください)
@年代について
□20代 3名 □30代 4名 □40代 4名
□50代 7名 □60代 7名 □70代以上 1名
A性別について
□男性 8名 □女性 17名
B職場(所属)について
□介護(高齢者)福祉関係 15名 □障がい福祉関係 4名 □医療関係 1名
□行政機関関係 0名 □社会福祉協議会 3名(包括含む) □成年後見センター 3名
□無職 3名 □民生児童委員 2名
□その他 福祉用具専門相談員、宅建士、社会福祉士事務所福土(ふうど)
C保有資格について
□弁護士 0名 □社会福祉士 9名 □介護福祉士 10名 □精神保健福祉士 2名
□司法書士 0名 □行政書士 0名 □医師 0名 □看護師 2名
□介護支援専門員 10名 □社会保険労務士 0名
□その他 社会福祉主事
(2)該当する数字に〇をつけてください。
@学習会の内容について A学習会のグループワークについて
4:大変満足 19名 4:大変満足 20名
3:やや満足 7名 3:やや満足 6名
2:やや不満足 2:やや不満足
1:不満足 1:不満足
3)学習会のご感想(自由記述)
*少しもやっとしていた成年後見制度が、少しわかった気がしました。
*金銭面も含めていろいろ細かい点を聞くことが出来たし、質問することができて大変参考になった。
*思っていることを自由に話すことができ良かったと思う。まだまだ成年後見制度の内容が判らない点がたくさんあることを感じた。
*訪問看護をしています。後見人の方とお会いする事があります。これからも勉強していきます。
*グループ員が多様で勉強になりました。
*いろいろな立場からのお話を聞けて勉強になりました。
*自由に意見交換ができて、とても良かったと思います。後見に不慣れな方も入りやすかったと思います。
*フリートークの様でおもしろかったです。
*成年後見について理解が深まりました。さまざまな福祉関係者の意見が参考になりました。大変さも感じました。

*制度的なことだけでなく、現場で実際に困ることや、どう対応しているかを聞けたのがよかったです。分かりやすく教えていただきありがとうございます。
*成年後見制度へのむすぶ窓口が見つかり参考になる。
*身上保護を後見人がどこまでやっていくのか考えてやっていく必要がある。金銭面の制限もある制度(介護保険等)の利用との兼ね合いを考えないといけない。包括支援センターの方から後見につなげていくにはどうしたら良いのかとの話があった。
*今回初めての参加でした。後見人さんはどこまでできるか教えていただくことができて参考になりました。グレーな部分や法律的に、むずかしかったり、大変な仕事だと感じました。
*具体例で分かりやすかったです。意見をだしあうことで、なるほどと納得する理由を教えてもらえました。
*後見センターに相談に出向く事は家族にとって敷居が高いようで、なかなか話が進みません。ケアマネからセンターに相談すると、自宅に訪問してくださること分かり、心強く感じました。
*介護保険と違って大まかで、難しいと感じた。後見人自身もボランティア精神で色々やってしまうと後々大変になるし、後見人の担い手が増えないと思った。後見人へのつなげ方、紹介の仕方が迷います。
*市民後見人さんの生の声がきけてとてもよかったです。
*医療同意のことは、現場に即した制度の課題や実際等が共有することができ、とても参考になりました。
*実際に後見人をされている方からの話が聞けたので貴重な時間でした。
*初めて参加させていただき、知らない事ばかりでとても勉強になりました。

(4)その他、ご意見等(今後学習したい内容等)
*後見人の実務
*皆さん後見人の方がすばらし方で尊敬します。
*実際の事例を出して話し合うのが良いと思います。
*今後、この類の制度が必要となり、勉強が必要になると思います。宜しくお願いします。
*包括支援センター、施設の職員の方の状況を聞くことができよかった。
*事例を通してのグループワークが分かりやすい。
*本当にありがとうございました。今後も連携をよろしくお願い致します。
*実際に制度を利用している人はどんな支援を受けているのか、後見人が知っている範囲で知りたい。

最後の挨拶は当法人代表の長谷川さんがしました。司法と福祉の連携、後見の実務をしながらご本人の生活に関わるむつかしさ、答えのでない、ひとりひとりの生活への支援の魅力も含めてまとめていただきました。
8月31日のフォーラムからスタートし、第1回成年後見学習会、第2回成年後見学習会と、約半年の企画にご参加いただいたみなさんありがとうございました。そして、この、権利擁護支援(成年後見制度)の普及・啓発と多職種連携によるネットワーク構築プロジェクト事業の企画、運営にご協力いただいた講師及びみなさまありがとうございました。