受講者のみなさん、講師を快諾いただいたみなさん、スタッフのみなさんありがとうございます。修了式までは新年度に入ってから、残りの現場実習と2コマとなっています。みなさんと一緒に頑張りたいと思います。
さて養成講座9日目となった、3月10日(水)は、唯一の平日開催になりました。なぜか?そうです、前回の報告で書いたように、家庭裁判所への見学を企画していたからです。毎回(今までに3回ほど)、市民後見人養成講座又は養成研修という名称で、講座を実施していますが、家庭裁判所の見学は受講者の方の思い出によく残る企画でもあります。コロナ禍で実施できるかとても心配していた企画だっただけに実施できてとてもよかったです。

名古屋家庭裁判所豊橋支部の法廷で行いました。最初に杉浦庶務課長より、裁判所のあらましから、敷居が高いと思われる裁判所でも様々な事を相談できるところで、利用しやすい裁判所の運営がされていること。法廷で説明を受けましたが、「裁判」というとすべてが「法廷で」と考えがちなのですが、私たちの後見に関するものは書面による裁判官の判断としての「裁判」の一つであること等をとても丁寧に伺うことができました。裁判所の概説の後は、裁判所の後見係の羽佐田主任書記官より、裁判所と後見人等とのやり取りの実際や注意点について安心して事務ができるようにご教示くださいました。また、ご自身の裁判所との関わりのきっかけも交えながら、書記官の仕事の内容や、裁判所として本人が不当な権利侵害を受けていないか?本人のために本人の個別性に配慮したチームで支援していくことの大切さをお話しくださいました。
講義の後は、法廷内を自由に見学し、こうした機会がない限り、座ることができないであろう、裁判官の席や検察官、弁護士の席など座ってみたり、小物の説明をいただきました。※裁判所内はカメラ撮影禁止です!!

午後からは、1時間と大変短い時間になってしまいましたが、公的年金制度について、豊川年金事務所の深萱副所長、小林さん、木俣さんから「知っておききたい年金のはなし」のリーフレットを基に制度についてわかりやすく解説いただきました。

後見実務として、就任時に最初に手続きをする機関のひとつであり、就職後も様々なポイントで関わることがあります。制度が改訂されることも仕組み上ありえるので、学習をつづけていくことが必要かなと感じました。

そして、フィードバックタイムは、意思決定支援Aとして私が先週受講した後見人等への意思決定支援研修の学びの一部を伝達するようなイメージで、意思決定支援をふまえた後見事務ガイドラインについて受講者の方と一緒に学びを深めました。具体的な展開については新年度のフィードバックタイムで実施したいと考えています。
最後は山本さんより福祉現場実習についてガイダンスを行いました。新型コロナ感染症の影響を受けるかもしれませんが5月から6月に実施できるよう準備を進めていきます。
冒頭で少し記載しまいたが、修了式を含めてあと2回の講座を予定しています。こちらのブログで報告ができればと考えています。受講者のみなさん、スタッフのみなさん、修了式まで頑張りましょう!!