初めに、オリエンテーションとして、長谷川代表より開講のあいさつをいただきました。

いよいよ、講座の始まりです。第1日目の最初の講座は成年後見制度概論として、弁護士の平野由梨先生より「成年後見制度とは」と題してご講義をいただきました。

成年後見制度の内容、法律行為として難しく感じてしまう、後見人等としての権限、支援の内容について大変わかりやすく、状態がイメージできるよう、ご自身の体験や具体例を多く取り上げ、2時間の講義があっという間に過ぎました。成年後見制度に初めてふれる受講者の質問にも応じながらご教授をいただきました。

1時間の昼食休憩をはさんで、午後からは、2時間「市民後見人のすすめ」と題して、わたくし(工藤)より、市民後見人が求められるに至った社会的背景や親族後見人や専門職後見人との違い、一般的なボランティアとはちょっと違う側面があること、成年後見利用促進法等にある市民後見人の位置づけについてお話させていただきました。

今回の市民後見人養成講座の特徴として毎回、最後の1時間程度を「フィードバックタイム」として設定しています。これは、養成講座の事業申請した時には、「コロナ」の「コ」の字もなかったときですが、採用されたときには新型コロナウイルスがニュースで取り上げられ始めていました。そうした中、講師の派遣要請等、過去4回ほど実施してきたとおりの養成講座の実施が困難になるという見通しがあったので、当法人にある人材を活用して一講座を10回することになったものです。
今回は、「市民後見人のすすめ」の後、10分休憩をして、「対人支援で大切にしたいことについて」をテーマにして「自己覚知」と「価値観」について受講者の方にグループワークをとおして考えていただきました。初めて顔を合わせるかたも多く、最初は緊張気味に自己紹介からすすめましたが、「価値のランキング」というワークではどのグループも盛り上がっていました。
